タップダンサー/振付師
" 現役最高齢タップダンサー"
中野啓介・中野章三のタップダンスデュオ。東京・本所生まれ。両親ともに役者。
1940年、大衆演劇「中野チンピラ劇団」の子役としてデビュー。
この頃に、後にビートたけしの師匠となる深見千三郎と知り合い「深見千三郎一座」の子役として九州巡業に同行。その後、京都太秦で片岡千恵蔵、市川右太右衛門、嵐寛寿郎、長谷川一夫などの時代劇スターの主演映画に子役として数多く出演。
1947年、フレッド・アステア主演の映画『踊る結婚式』に魅せられ、小学生だった兄弟はタップダンサーを志し、京都で本格的にタップを修行。
1953年「中野ブラザーズ」を名乗って再上京。米軍キャンプや東京キューバンボーイズのショー、日劇等に出演。
1955年、江利チエミのリサイタルで日劇の舞台を踏み、中野ブラザーズの名は一躍有名に。チエミは彼らのタップに惚れ込んで以後「江利チエミショウ」の常連となる。
1959年から1年間、ラスベガスのニューフロンティアホテルに出演、日本人として初のラスベガスロングラン公演を果たす。その時に、サミー・デイヴィスJr.とも親交を深める。その他、スティーブ・パーカー、シャーリー・マクレーン、フランク・シナトラ、ゲーリー・クーパー、クラーク・ゲーブル、レッド・スケルトン、エリザベス・テーラーなどそうそうたるハリウッドスターも二人の舞台を観劇、高い評価を得る。
帰国後も、日劇を初め宝塚歌劇団、松竹歌劇団、ミュージカル、テレビ、舞台、つくば科学万博などの国際的イベントなど、数多くの舞台に出演、同時に振り付けを担当。
1983年、東京ディズニーランド開園当初のオープニングダンスの振付・出演をする。タップダンススクールを主催し後進の指導も行う。
1987年、40周年記念公演。テレビ朝日「徹子の部屋」出演。以降、ディナーショーや数々の自主公演を成功させる。また数多くのアーティストの振付も手掛ける。
1980年後半から、兄・啓介は東京で、弟・章三は福岡でレッスンを開始。たくさんの生徒が中野ブラザーズに師事した。
2007年、60周年記念公演。2010年8月10日に兄の敬介が急逝。
2016年、弟・章三は生まれ故郷の東京に戻って芸能活動を積極的に行う。
2017年、70周年記念公演を機にメディアの注目を集め、テレビ、新聞、雑誌など多数出演。夏、日本テレビ『24時間テレビ』の武道館の舞台に生出演。大きな反響を得る。
現在81歳、芸歴78年、タップダンス歴71年、円熟味を増すエレガントな中野ブラザーズ流のタップダンスでいつまでも人々を魅了し続ける。
講演/トークショー/その他(座タップダンス健康法)
自身の書籍タイトルより引用。無類の映画好きとして幼少の頃から日本映画・外国映画・ジャンルを問わず鑑賞。9歳で観た映画のタップダンスシーンに衝撃を受け、兄弟でタップダンサーを目指した中野ブラザーズ。いままで多くの困難を乗り越えられてきたのは、映画が僕の先生だったからである。
本所・寿座で生を受けた中野章三。そこは女剣劇で話題の芝居小屋だった。子役として3歳で初舞台。芸歴78年、タップ歴71年。その人生のすべてをショウに捧げる。芝居小屋から日劇での活躍、そして運命の人・江利チエミとの出会いと別れ。81歳の現在も舞台に立ち続けるその原動力とは。
イスに座って!気軽にタップ!楽しいリズムで健康に!をテーマに、中高年でもひざや腰に負担をかけずにタップで足を動かす『座タップダンス健康法』を実践。かつて日劇やコマ劇で出演前のウォーミングアップとして江利チエミや水谷良重などのスターと一緒に行っていた「座タップ」。楽屋話なども添えた楽しくためになる実践トークショー。