切り絵画家
山口県美祢市出身。久保修の切り絵は、質感や立体感、遠近感を感じさせ、線の太さによっても光と影を表現しています。描いた絵を和紙と重ねてアートナイフで切り抜いて制作しますが、残った黒い線は、全てつながっているのが大きな特徴です。紙を切って表現するという、絵を描くよりも制約の多い制作の中で、その不自由さを魅力に昇華させています。和紙には日本の心が息づきます。色の部分は、日本絵の具などを混ぜ合わせて和紙を染めます。それを、切り抜かれた絵の黒い線の枠の各部分に裏から貼付けて、それぞれの作品を仕上げています。古くからの切り絵技法にプラスして様々な手法を取り入れた、久保修独自の絵画的な切り絵作品は、海外でも高く評価されています。
1999年 ふるさと切手「隅田川花火・朝顔」「深川八幡祭」「天神祭」などに採用される。
アメリカ・スペイン・ロシア・イラン・キューバ・トルコ・ジョージア・中国など海外においても展覧会開催。
2009年度には、文化庁 文化交流使に指名される。
2016年11月 フィラデルフィア日米協会から国外から初の「最高芸術賞」を授与される。
その他、商品パッケージデザインも担当するなど国内外で活動の場を広げている。
講演会/トークショー